『立てば芍薬、座ればぼたん・・』本来の意味は、ことわざとは別のところに!!

5月5日は「立夏」

立夏とは二十四節気のひとつで、「夏が立つ」と書くように、夏の兆しが見え始める頃という意味で、暦の上での夏が始まります。

我が家でもこの時期にふさわしく芍薬(シャクヤク)の花が見ごろを迎えました。

 

 

立てば芍薬 座れば牡丹 歩く姿は百合の花

ことわざにもありますように、

芍薬はすらりと伸びた茎の先端に華麗な花を咲かせることから美人の姿を形容する言葉として知られています。

 

しかし

このことわざは、もともとは漢方の生薬の使い方を示した言葉ということをご存知でしたか?

 

立てば芍薬」の「立てば」は、

イライラと気の立っている状態を示しています。芍薬にはイライラを落ち着かせる効果があり、養命酒にも芍薬が使われています。

 「座れば牡丹」は、

座ってばかりいると血液の流れが悪くなります。このような状態に対して、牡丹は血流を改善させる効果があります。

歩く姿は百合の花」は、

百合の花が風でゆられているように不安定で頼りない状態を指しています。百合の根には不安や不眠、動悸を改善させる効果があります。

 

漢方薬の使い方を示した言葉が、

いつの間にか美しい女性の容姿や立ち居振る舞いを形容する言葉へと変わっていったのは興味深いですね。

 

これから梅雨に入り憂鬱な季節がやってきます。

不調を感じた時には、芍薬のような花を愛でて心を癒されるのも良いですね。

 

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