2学期に入って、いよいよ学校の授業にも熱が入ってきました。
現在小学4年生は、小学校の算数の授業で「概数」を勉強しています。この概数の単元を難しいと感じ、苦手とするお子さんが案外多くいらっしゃいます。
では何故、難しいと感じるのでしょうか?
一つに、
設問の言い回しが多彩であることが挙げられます。
例えば、
『987600』の六桁の数字を使って問題を作ってみました。
問1)百の位を四捨五入しなさい
問2)四捨五入して、千の位までの概数にしなさい
問3)四捨五入して、上から三桁の概数にしなさい
問題の答はお分かりになりましたか?
答えはどれも同じで、988000となります。
これらの問題は、設問の意味を理解するための読解力がないと解けません。算数であっても国語力が試される問題でもあるのですね。
次に、難しいと感じる問題に「概数の範囲」があります。
写真は、実際に生徒が解いているワーク問題です。
大問3①~④、の問題に整数の範囲がありますが、ほとんどの生徒がつまずくところです。
答えは、「以上」「未満」を使いますが、言葉の意味も理解していかなければなりません。
そこで塾では独自の解説プリントを作成して、最小限の説明で理解ができるように教えています。
考え方を一元化し、整理して理解してしまえば、容易に問題が解けるようになります。
小学4年生では、
抽象的な概念の問題が多く出題されます。そのため、これらの問題に対応できないと、結果的につまずきが発生したり自信を失ったりしてしまいます。
しかしながら、
同学年は、抽象思考の能力が発達する学年であるとも言われています。
そのためにも、発達に合わせて、子どもたちの能力を引き上げていかなければなりません。
小学4年生は、
本格的に前を向いて勉強しなければいけない、大切な学年なんですね。