夏休みに入ってすぐに、
一人の小学4年生から、都道府県名が覚えられないと相談がありました。詳しく話を聞いてみると夏休みの宿題の一つで、都道府県の位置関係と県名を漢字で書けるようにする内容です。しかも2学期が始まった早々に、テストがあるとのことでした。
4年生では少しハードルが高いように感じましたが、テストまでには時間がありますので、塾で都道府県プリントを作って、夏期講座の期間中、毎日勉強をしていきました。
写真(左)は勉強初日の解答と、(右)2週間後の解答です。
初日は散々な結果でしたが、毎日同じ問題に取り組むうちに正答率を100%まで持っていくことができました。
しかし、ここがゴールではありません。毎日同じ問題に取り組んでいると、子どもたちは都道府県名を順番やパターンで覚えてしまうのですね。
そこで、違う種類のプリントを用意して、再度トライしてもらいました。
写真は新しいプリントの正答を表しています。
結果は一目瞭然ですね。
これまでの全問正解も、パターンが変わると途端につまづき、漢字を含めて一気に正答率が下がってしまいました。
生徒の「分かった」つもりが、一番の落とし穴ということが見事に当てはまる事例となりました。