英語が劇的に「難化」、中1進級への準備が急務!

11月から12月にかけて、

学習塾を対象としたZoomによるオンラインセミナーが開催されました。

今回、出席したセミナーは、

●エデュケーショナルネットワーク「高校入試徹底分析する入試分析報告会」

●エデュケーショナルネットワーク「2021年 中学教科書改訂情報」

●教育開発出版「教科書情報セミナー」

●出口汪「問題文が読めない子どもたちを伸ばす方法!」

 

来年は、中学の教科書改訂の年ですね。

セミナーもこの改訂の話が中心で、その中で最も変わる教科が「英語」ということです。

新しい教科書は、英単語の数が増えるばかりでなく、これまで中学校で扱ってこなかった文法や表現、テーマが加わります。また、今年から始まった小学英語に接続した内容で、これまでの教科書に比べて難易度が劇的に上がってきています。

 

例えば・・・

①中1の教科書は、

小学校で学んだ「話す」「聞く」を中心とした日常会話文と単語が、既習事項としてスタートします。そのため、中1の英語は授業の出だしから難易度が高く、しかも小学英語で扱う語彙数が不足していると、進出単語と合わせて毎回膨大な単語を覚えることとなります。

 

写真は

来年度の新中1生のワークです。Unit 1では、一般動詞の否定文から学習がスタート!

I like spring.

I don't like spring.

小学英語の既習事項を踏まえて、一般動詞、be動詞の運用など、数多くの基本動詞や名詞が扱われています。

 

写真は

前出写真の次ページで、助動詞を含んだ英文です。

I can play the drums.

I can't play the drums.

中学では「文法」と「書く」要素が追加され、そのため、英語が読めて書けることが大事なんですね。

 

②単語に関して、

小学校で学んだ630語に加え、中学校3年間で習う単語数が1600語。合わせて2200語を覚える必要があり、これまでの教科書と比較しても約1.5倍~2倍の単語数が増加されます。

 

③加えて、

コミュニケーションに重点が置かれ、具体的な課題(目的、場面、状況)を設定した中で、自分の考えや気持ちを外国語で発信することが一層求められます。

 

④そして、

授業がオール英語化?

 

これら全ては「子どもたちがこれからの社会で生きていくために必要な資質・能力を育む」ための教育改革の一環として、来春よりスタートします。

小学校で英語が苦手だと思っているお子さんは、中学に入学して早々に英語に全くついていけなくなるかもしれません。それくらい新しい教科書は、質・量ともに想定を超えて「難化」しています。

そのため、

英語は躓(つまず)いてから対処しても遅いです

 

お子様が英語で躓く前に、

小学生のうちから「英語って楽しい!」と思ってもらえるように、ご家庭では日頃から英語に接する環境を作ってあげることが大切となりますね。