最近は梅雨前線が活発となり、浜松も連日の雨模様ですね。
このような
梅雨の最中(さなか)を表す言葉に「五月雨(さみだれ)」、「五月(さつき)晴れ」といった言葉があることをご存知ですか。
現在では、これらの言葉は5月の天気を表す言葉として定着していますが、本来は梅雨期の言葉だったんですね。
「五月雨」は、読んで字の如し5月の雨です。
陰暦の5月は現在の7月、ちょうど今頃の時期と重なります。
また、
「五月晴れ」も同様です。本来の意味は梅雨の合間の晴天、もしくは梅雨明けを表す言葉だったんですね。
芭蕉を代表する句
「五月雨をあつめて早し最上川」
梅雨(つゆ)の雨が最上川にあつまって、猛烈な勢いで流れているという意味で、 五月雨は梅雨時の雨となります。
皆さんは、
「歳時記(さいじき)」をご存知ですか。
もともとは四季の事物や年中行事などをまとめた書物でしたが、江戸時代以降、俳句の季語を集めた書物のことを指すようになりました。
写真は、教室所蔵の「俳諧歳時記」です。
俳句の季語を季節ごとに分類し、例句とともに解説が掲載されています。
「歳時記」を手にすると、四季おりおりの行事・風物が言葉豊かに表現されているのが分かります。
子どもたちには
これら沢山の言葉に触れ、心の風景を豊な言葉で表現できる人になってもらいたいですね。