先日、
中学3年生の生徒から、俳句で使われる「季語」について質問がありました。
『先生、「七夕」と「天の川」は「夏」の季語ではないのですか?』
結論から言いますと、「七夕」も「天の川」も「秋」の季語を指します。
子どもたちにとって、七夕は梅雨(つゆ)真っ盛りの季節行事として定着しているため、夏の季語と捉えたほうが違和感が少ないのですね。
では何故、俳句の「季語」は「暦」とズレているのでしょうか?
それは、
これまでの日本は、暦に太陰暦を使用していました。ところが明治に入ると太陽暦が採用され、そこでおよそ1か月以上季節が早くなってしまいました。そのため、これまでの季節の言葉と暦とがズレてしまったのですね。
日本語には、
季節を感じる素敵な言葉がたくさんあります。
小学5・6年生は、国語の教科書で季節の言葉を習います。二十四節気(にじゅうしせっき)もその一つです。その言葉には、四季の移ろいと上手に付き合ってきた古(いにしえ)の人々の知恵が、今でも伝統や風習、行事として息づいています。
その季節にあった美しい言葉を、めぐり探していくこともまた楽しそうですね。