先日、中学3年の受験生から理科の質問がありました。
質問の内容は、
「2枚の鏡を90度の角度に開き、正面に『もの』を置いたときの鏡に映る像は、どのような見え方をするのか」といった問題でした。
このような問題は、実際に鏡に映る像を生徒に見てもらうのが一番です。
写真は、
鏡の角度を90度に設定して撮影した様子です。
元の像を含めて、4つの像が映っていることが分かります。
同時に、
それぞれの像の見え方も一目瞭然ですね。
写真では、分かりにくいのですが、左右に映る像は鏡の面を対称の軸として線対称、奥側に映った像は鏡の折り目を回転の中心とした点対称が見てとれます。
このような実験を見ると、
子どもたちの中には「鏡の角度を変えると、どのように映るのか?」と、疑問を持つ生徒が現れました。
こうした疑問は大歓迎ですね。
早速、
鏡の角度を60度に合わせて実験をしてみました。
写真では、
元の像を含めて6つの像が映っていることが分かります。
結果は、
60度では元の像を含めて6つ、120度では3つの像が現れることが分かりました。
ここまでくると、
勘の鋭い生徒は、中心角を像の個数で割る計算を思いつきます。
例えば、像を5個作るには
360÷5=72となり、鏡の角度を約70度に設定すると5つの像が出来上がることが予想されますね。
理科は、問題によっては、言葉よりも目で覚ると分かりやすいものが沢山あります。
塾では
子どもたちのこうした「何故!」に応えられるように、好奇心をくすぐる仕掛けを用意して、楽しく学べる工夫をしております。