『ごんぎつね』のふるさと

暑さ寒さも彼岸までと慣用句にもありますように、夏の暑さもようやく和らぎ涼しさを感じられる季節となりました。
「彼岸」といえば、まず思いつくのがヒガンバナではないでしょうか。
毎年、お彼岸の時期に咲く赤い花でとても印象に残る花です。

先日の日曜日、この彼岸花を見に愛知県半田市まで出かけていきました。
実は、
半田市に出かけて行った理由があります。
それは、小学4年生の国語の教科書で『ごんぎつね』を勉強します。かれこれ半世紀(50年)以上に渡って教科書に載っていますので、保護者の方にもなじみのあるお話ではないでしょうか。
この物語は、童話作家新美南吉の故郷、愛知県半田市がその舞台となります。
今回は、ごんぎつねの故郷の風景を一目見ようと思い立ち、出かけた次第です。

 

 

半田市には新美南吉記念館があります。

近くには小川がながれ、地域の人々によって彼岸花が大切に育てられています。

 

南吉が過ごしたふるさとを、今でも垣間見ることができます。

 

 

 
 
このお彼岸の時期は『ごんの秋まつり』が開催されています。
この彼岸花を見ようと、多くの人によって賑わいをみせていました。
彼岸花の鮮やかな花色の群生は、観る人を魅了してやみませんでした。
― 「ごんぎつね」より ―
お昼がすぎると、ごんは、村の墓地へ行って、六地蔵さんのかげにかくれていました。
いいお天気で、遠く向うにはお城の屋根がわらが光っています。
墓地には、ひがん花が、赤いきれのようにさき続いていました。

当日は、
童話と同じようにいいお天気で、あたり一面に赤い絨毯を敷き詰めたような彼岸花を愛でながら、ゆったりとした時間を過ごして参りました。
ちなみに、童話に登場するお城(中山城)は、現在新美南吉記念館となっております。
 
私は、子どもたちが活字を読むことはとても良いことと思っております。
本でも教科書でも、それを読み進めていくと、
頭の中に物語の情景が淡い走馬燈のように次から次へと広がります。
この「ごんぎつね」も、
子どもたちには、そうした情景を読み解き、楽しみながら読んでもらいたいですね。

小学4年生は、もうじき「ごんぎつね」を勉強します。