かッわい~ィ!! 小学生に大人気-遮光器土偶

この写真は何だかお分りですか?
神様? 宇宙人?
いいえ、違いますね!

これは、縄文時代の『遮光器土偶』です。
ちょうど中学1年生は日本史が始まるため、教室に『土偶』を置いてみました。
土偶を知らない子どもたちも多く、手にとっては興味深げに触ったり眺めたりしていました。


中には、『映画ドラえもん のび太の日本誕生』に登場する悪役キャラクターと勘違いしている生徒もいて、子どもたちの反応が面白かったです。

土偶は縄文時代に作られた土の人形で、その形は女性をかたどったものが多く、自然の豊かな実りを願って作られたと考えられています。
写真の土偶は、主に青森県・岩手県・宮城県を中心とした東北地方から出土し、目にあたる部分が遮光器のような形をしていることから遮光器土偶とよばれ、縄文時代の晩期で、今から約3,000~2,300年前に製作されたものです。

縄文人の卓越したデザインと造形力には感心せずにはいられません。

 

教科書ではほんの少ししか触れられていませんが、

縄文時代は、今から13000年くらい前から2300年くらい前まで、約1万年間も続きました。

江戸時代は365年。明治維新から現代までは、今年でちょうど150年を迎えます。このことからも縄文時代がいかに長いかがわかります。

しかも

縄文の文化は、日本最大の狩猟採集の集落である青森県三内丸山遺跡にみられるように、東北地方や北海道を中心に東日本で繁栄しました。

現代の繁栄の中心と比較すると、実に興味深い話ですね。