夏休み、自由研究のお手伝い

夏休みに入って1週間ですね。
この頃になると早速、子どもたちから読書感想文や自由研究の相談がよせられます。
塾としても、大変な宿題ほど早めに終わらてあげたい気持ちで一杯です。
そこで、

自由研究に関して相談にきた子どもたちには、実験方法などの幾つかアドバイスをしております。

一人目は、中学2年生の自由研究の紹介です。

塾には、私の手づくり滑車があります。中学3年生の理科で「仕事の原理」を勉強しますが、ここでの動滑車と定滑車の力関係が分からない生徒がいたので、実験用に作ってみました。

この滑車に興味を持った生徒が、夏の自由研究に挑戦しています。

 

 

始めに定滑車を使って、いろいろなものを持ち上げてみました。

この定滑車を利用すると、

下向きの力で「もの」を上に持ち上げることができます。

実際に滑車を使って持ち上げてみると、直接手で上に持ち上げたときと比べて、楽にもち上げることが分かります。とても便利な道具ですね。

 

 

こちらは動滑車です。

動滑車を使うと、持ち上げたときの力は半分になります。

ペットボトルが、2:1でつりあっていることからも力の関係が分かります。

中学3年生ではもう少し踏み込んで、仕事の原理や仕事率を習いますが、その原理が学べるたいへん楽しい実験ですね。

 

 

 

二人目は、

中学2年生のレモン電池の実験です。
輪切りにしたレモンに銅板と亜鉛板に差し込んで配線をし、電子オルゴールの鳴り方を実験しています。

 

このレモン電池の実験は、いろいろな実験を組み合わせることができます。
例えば
レモンを幾つか用意して、直列つなぎや並列つなぎにしてみる。
銅板と亜鉛板以外に、鉄やアルミ箔を使って金属の組み合わせを変えて実験をしてみる。
レモン以外に、酸性・中性・アルカリ性といった水溶液を用意して、電流の流れ方を実験してみる。
など、たくさんのアイデアが出てきますね。

 

三人目は、中学2年生の光の屈折実験です。
中学1年生で、光の屈折を勉強しますが、この単元は、子どもたちには難しいようですね。そこで、自由研究に取り入れて光の実験をしてみました。

 

 

これは、光源装置とガラスを使った光の入射角・反射角・屈折角の実験です。
入射の角度によって、反射角と屈折角がどのように変化するかをまとめていきました。

入射角を大きくすると、全反射する様子がよく分かります。

 

 

こちらは凸レンズを使った実験です。

光軸に平行な光を当てると、凸レンズで屈折して1つの点(焦点)で集まりました。あたかも作図を見ているようで、思わず感激です。
教科書に出てくる、様々な光の実験が再現できるように、塾としてもアドバイスをしていきました。

 


最後に、小学6年生の植物の葉の蒸散実験です。
晴れの日、曇りの日、雨の日で、天気によって蒸散量がどのように変化するのかを実験しています。この実験は、天候に左右されるので、気長に実験をしていくのがいいですね。その間に、自分で仮説を立ていくのもいいでしょう。そして、実験結果から検証してみると面白いことが分かってくると思いますよ。

 

塾では、中学生の子どもたちには自由研究の作業シートを渡しています。このシートに順に書き込んでいくと、自由研究の骨子が見え、まとめやすくなります。

 

 

これは研究や実験の様子を作業シートに書き込んでいる様子です。

読書感想文にも同様な作業シートがあり、上手な感想文へと導いてくれるため、子どもたちには力強いアイテムとなっております。

夏の自由研究に迷っている生徒は、早めに塾に相談に来てくださいね。

そして、

しっかりと手間と時間をかけて、自由研究を完成させていきましょう。

夏の思い出に、いい作品に仕上がってくれると嬉しいですね。