ガリレオ温度計、手に持って触れます。

教室に変わった温度計が置いてあります。
それは、ガリレオ温度計です。


ガリレオ・ガリレイはイタリアの科学者です。

ガリレオの名前が付いていますが、これは実際に彼が作ったものではありません。彼が発見した「液体の密度(比重)は温度によって変化する」比重測定原理を使って作られたため、後からその名前が付けられました。

中学1年生は、2学期の理科で『密度』の単元を学習をしましたね。
液体や固体の密度を比較することで、物質の浮き沈みがわかります。
ちょうどその原理を利用して、この温度計も作られています。

 

例えば、

温度が上がると、 ガラス管の中の透明な液体の体積が膨張して、密度は小さくなります。
すると、相対的にカラフルなガラス球の密度の方が大きくなり、順次沈んでいくこととなります。
温度が下がると、逆の現象があらわれます。

 

 

冬は日差しが長いですね。

この時期は、教室の奥まで差し込む太陽の光を反射して、美しく幻想的な輝きを見せてくれます。

 

 

球体には2℃刻みのタグが付いていて、気温の変化によって、色とりどりの球体が上下に移動します。
浮いている球体の中でも、一番下側の球体のタグが現在の温度の目安となります。

子どもたちは、球体をのぞいたり、直に手で触って、温度計を楽しんでいます。

ガラス球がゆっくりと浮き沈みを繰り返すのを見ると、忙しい中にも、のんびりした気分にさせてくれます。