金木犀(きんもくせい)

 

公園や街路樹などでも、

オレンジ色の小さな花をたくさん付けた金木犀の花が満開で、甘い香りが漂ってくると「もう秋だなぁ」と季節のうつろいを感じずにはいられません。

 

教室に金木犀の花を飾りました。
甘い香りが教室に一杯に広がっていきますね。

ところで、中学1年生の国語の教科書に『星の花の降るころに』が掲載されていて、ちょうど2学期で勉強をします。
書き出しは
「銀木犀の花は甘い香りで、白く小さな星の形をしている。そして雪が降るように音もなく落ちてくる。」

星の花は、銀木犀の散った花びらというこで、ちょうど今の時期と重なります。
この銀木犀の散った花びらが、一面に白色の花の絨毯になる情景描写を子どもたちにも実感してもらいたいと思い、教室に銀木犀ではありませんが、金木犀の花を置きました。

 

金木犀の甘い香りはたちまち教室一杯に広がり、子どもたちも教室に入ってくるなりすぐに気づきます。
教科書で習った『星の花の降るころに』の話を持ち出すと、より関心が広がっていきます。

香り漂う金木犀は一瞬のことですが、いつまでも私の記憶の片隅に残る忘れられない花でもあります。